16/01/10 兵庫県K様 より


乙木さまとおかみさんへ

2_hagiyaki_daruma_yunomi_onihagi1_shuseki6ありがとうございました。昨日届きました。
梱包もとても丁寧にしていただき、商品も大切にくるんでいただいて、鬼萩と言いながらガチョウの卵のようにきれいで愛らしく、さっそく昨日からお酒を入れてにやにやしています。
このまま一緒に毎日飲み続け、綺麗に色づいたころ?申し訳ございません、一緒にあの世に連れてまいります。
このたびは私と一緒に土にかえりますので、負けずにどんどん土を焼いて、鬼萩を生んでください。
私ら古い人間は、意図を嫌います。何かを見せようとしてできたものは、醜くて見たくないのです。
なんでもないもの。ぼんやりしたもの。普通のもの。なんとなくできたもの。力の抜けたもの。人の技をすべて取り去って残ったもの。静かなもの。そんな器がいいな~
ありがとう、げんこつのような、卵のような、さらにお酒も飲める白い土の塊、大好きです。

和食器屋さんすい 店主 より


ご丁寧なお便りを頂戴し、誠にありがとうございます。
お申し込み時に頂いたお便りを拝見して、慎重に選んだつもりではありましたが、何とかお気に召していただけたようで大変うれしく存じます。
現在は雪のような白さかと思いますが、そこは萩の七化け お使いになるにつれK様ならではの様々な風景をみせてくれるものと存じます。

頂戴したお便りを拝見しますと、ちょうど私と同じ学年あたりでいらっしゃるようです。私は戌年の2月生まれです。
随分と早いあの世のお話し、何かご事情でもあるのかと女将とお噂しております。
いずれにせよ存分に可愛がっていただいてK様と伴に生き抜く器は幸せであると確信しております。

今回頂戴しましたお便りの後半のお話し、K様のお考えは深く考えさせられるものです。それは柳宗悦の民藝運動の考えと相通ずるような気がするからです。
実は私共が小さな民芸店から出発したからかもしれません。

私共も先代から私共が引き継いだ頃と同じ年代になりました。
今回のお便りを拝見して、そろそろ少しだけ我儘をさせていただき、民藝の心を引継いだお品も増やせないかと思うこのごろです。

お便りに重ねまして心より感謝申し上げます。

店主 後日談
その後、K様とお話ししたところ決して特別なご事情などはないとの事。 店主も女将も少し安心しました。 K様や店主のような年代は、身体の顕著な衰えと伴に多かれ少なかれ同じ様が事は頭をよぎる時のようです。 これから「達観」の域に入れれば・・・と思うこのごろです。(^^)